RAID0について

複数のハードディスクを一台のように認識、コントロールする技術であるRAIDには、その設定によって様々な利点が得られます。


中でも「RAID0」と呼ばれる設定は、2台以上のハードディスクを1台の大容量ハードディスクとして認識させるというもの。

この設定を施すと、ひとつのファイルを複数のハードディスクに分散して書き込みすることが出来るため、非常に高速にアクセスすることが可能です。


また、データ保存以外に「対象外性」を持たせることに、ディスク容量を使う他の設定に比べ、ハードディスクの容量をそのまますべて保存領域として使えるというメリットがあります。


例えば、1TBのハードディスク4台でRAIDを構築した場合、「RAID1」や「RAID6」なら2TB分のデータしか保存出来ないところ、「RAID0」は4TB保存出来るのです。



■RAID0のデメリットは耐障害性


逆に、RAID0のデメリットとして挙げられるのは、その耐対障害性の低さ。

複数のハードディスクを同時運用するだけでなく、1台が壊れてしまっただけでも、そこに保存されていたすべてのデータが見えなくなってしまいます。


つまり、1台だけで運用した時に比べて故障率はアップするということ。


例えば、ハードディスクが壊れる確率は、1年間(40万時間)使って約3%と言われています。

しかしこれが、4台によるRAID0設定だった場合・・・


1-(0.97×0.97×0.97×0.97)=0.11470719


3%だった故障率は、RAID0を組むことで約11%にも上昇してしまうのです。

1年間で11%はかなり高い数字と言わざるを得ません。


しかも、「RAID0」で構築されたハードディスクは、ひとつのファイルが複数のハードディスクに分散保存されているため、当然ながらハードディスク単体からデータを取り戻そうとしても、絶対に出来ません。

1TB×4台のRAIDを組んでいて、その中の1台が壊れた場合、1台だけが壊れたと言っても、データ復旧には4台すべてのハードディスクが必要となってくるのです。


また加えて、それら4台を特殊な機器に繋げたり、専用のソフトウェアを使う必要もあります。

基本的に、RAID0のハードディスクにトラブルが発生した時、個人がそこからデータを抜き出すことは出来ないものなのです。


したがって、もしもRAID0を組んでいるハードディスクにトラブルが発生した場合は、自力での解決ははらかず、プロの業者がやっているデータ復旧サービスに相談したり、依頼するようにしましょう。